野ざらし日記

編緝出版×農藝全般「あらたま⦿農藝舎」主人・根津耕昌のblogです。

プロフィール/来歴


 根津耕昌(ねづ・こうすけ)
 ◉物書き/編緝者/デザイナー

 

 1981(昭和56)年、茨城県水戸の生れと言われる。乳児の頃は東京都江戸川区近辺にいた筈だが、記憶はない。もっぱら埼玉県で育つ。都内の高校に進学した時までは幾何数学を好む獣医志望の理科学生であったが、チャボの脳みそを鶏に移植する実験記録に衝撃をうけ、実験で数多の動物を殺めながら治療を行う医者という仕事に疑問をおぼえ、理科系学科への興味をうしなう。以後、授業の九割を睡眠に費やし、放課後は新宿近辺の中古レコード屋でモダンジャズのレコードを漁る日々が続く。古典の講師であった某氏の授業がおもしろく、その時間のみ熱心に勉学に励んだ。当時は一高校講師であった某氏は、のちに古典藝能評論家として名をなしている。

 同時に黒魔術にも興味をもち、アレイスタ・クロウリー黄金の夜明け団の著作を図書館でむさぼるなか詩人ウィリアム・バトラー・イェイツにも親しみ、井村君江女史編著のケルト神話や妖精譚、アーサー王物語を好んで読む事から文藝に触れる。中学までに読んだ本は『ルドルフとイッパイアッテナ』『はてしない物語』それと数冊のライトノベル程度で、文学少年的読書歴はない。ライトな少女漫画からつげ義春、美少女コミックまで漫画は幅広く貪欲に読んだ。部活として演劇に親しむうち、いつしか寺山修司作品にどっぷりと漬かり、そのころから猿真似で歌作をはじめる。 

ケルトの薄明 (ちくま文庫)

ケルトの薄明 (ちくま文庫)

 

  早稲田大学第一文学部英文学専修中退。在学中は自ら執筆・演出・出演する芝居を企画して一から人を集め、ただ一度の公演を行う事にほとんどの時間をついやす。大学にはいたが授業にはめったに出ず、新宿のバーでバイトしながら酒と煙草ばかり呑んでいた愚かでビビッドな思春期であった。主に英米文学を好む読書傾向にあり、現代文学のどんづまり感を身に背負って絶望錯乱した精神をもって生活していたが、古書店で知遇を得た友人Hの影響から国文学の道がひらけ、同時期にぐうぜん手にしたローレン・アイズリーの著書『夜の国』に多大な感銘をうけ、ネイチャー・エッセイのまばゆい世界を知る。

夜の国―心の森羅万象をめぐって (プラネタリー・クラシクス第2期)

夜の国―心の森羅万象をめぐって (プラネタリー・クラシクス第2期)

 

  大学中退後は某恩師の紹介で主に伝統文化系冊子のライター、編集補助として活動し、友人H宅に居候しながらヒッチハイクに野宿で日本国内を徘徊。次第に東京の環境と文化が息苦しく感じられるようになり、意を決して京都に移住。肉体労働やレストランの仕込み担当、漆藝工房の下働きなど職を転々としつつ、和歌を主とした国文学や民俗研究、人類学や自然科学的博物学などの智識をたくわえながら春夏秋冬自然の不可思議に親しみ、一人ひっそりと作品を物す。私家版歌集の造本を期に、和綴じ本の編緝、デザインにも手をのばした。

 2011年3月に起こった東日本大震災と、東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故、その後のうちつづく環境汚染の現実に狼狽しつつ、2012年の春頃より積極的に市民活動に関わるようになった。市民メディアの立ち上げや関西九州のさまざまなデモ、行政交渉、抗議活動の場に身を置き、警官隊ともみあい話し合いなどしつつこれからの世界について思索を重ねる。
 同時に、食の安全の必要からさまざまな人と対話をかわすなかで、菜食系飲食店、農薬・化学肥料不使用栽培の農産物をあつかう小売店の店主に多くの知遇を得る。以後、現場の農家さんたちの取材をおこないながら、伝統文化に根ざした農的暮らしに役立つ小冊子『農藝ハンドブック』等、数冊の本を出版するため「あらたま◉農藝舎」を立ち上げ、牛歩ながら発刊準備をすすめている。

 現在は九州に移住し、家と田畑を借りて農的生活をフィールドワーク中。記事作成/編緝/デザイン等仕事のご依頼は aranonohito@gmail.com まで。


〇プロフィール/来歴|根津耕昌/Kousuke Nezu|note 

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