野ざらし日記

編緝出版×農藝全般「あらたま⦿農藝舎」主人・根津耕昌のblogです。

「夢色米」――多品種混植自然栽培米の世界

※この原稿は、京都の菜食レストラン「Vegans Cafe & Restaurant」のメニュー用に作成した記事を改稿したものです。

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 京都府南丹市里山で「丹波ハピー農園」を営む堀さんの「夢色米」は、ひと味も二味もちがう貴重なお米だ。
 種籾の準備、春の苗作りから秋の収穫調整まで、除草剤、殺菌剤、殺虫剤など一切の農薬を用いず、くわえて有機質肥料も使わない自然な栽培法を実践されている農家さんたちのなかにあって、堀さんの育てたお米には類をみない豊かさ、あたたかさがある。 その違いは、どこにあるのだろう。

いのちの多様性

 一枚の田んぼのなかで複数の黒米、赤米、緑米、もち米、うるち米を一緒に育てる混植栽培のお米「虹色米」が稔った秋の景色は、見る者にいのちの豊かさを感じさせてくれるものだ。
 苗作りの段階で混播され、田植えの際に混植されたとりどりの稲の株下には艶めかしいコナギが青々と茂り、種々多様な水田植物、イネ科の人里植物たちが稲のまわりでいのちの多様性を支える。コナギの同属で古くは「水葱(なぎ)」と呼ばれ、万葉和歌にも詠まれたミズアオイは田園を彩る風物として永く親しまれてきたが、近年は除草剤の多用などによりその絶滅が危惧されている。除草剤、除菌剤、殺虫剤といった農薬の散布された水田は奇妙に静かで、生き物の姿、氣配がとても少ない。農薬も肥料も一切用いない堀さんの田んぼは一歩近づくとバッタが力強く跳びはね、トンボが空を舞い、様々な虫たちが私たちを迎えてくれる。草や虫をいたずらに敵とせず、土と共に育っていく自然な農の姿がここにあった。

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